調達
フジシールグループのサステナブル調達
フジシールグループ(以下FSG)は、「持続可能な社会の実現に貢献する会社」であり続けるため、「FSG倫理綱領」に基づいて事業活動を行う上で、取引先の皆様へのお願い(グループサプライヤー行動方針)を設け、取引先の皆様には本方針の趣旨をご理解・ご賛同と遵守をお願いしています。
そして、FSGは公平・公正を基本とし相互の信頼関係と研鑽により責任ある生産形態を果たし、取引先の皆様とともにワクワクを創造します。
フジシールグループが取引先の皆様へ求める協力
「FSG倫理綱領」並びに「取引先の皆様へのお願い(グループサプライヤー行動方針)」の柱に沿って立てられたより具体的な基準を「フジシールグループサステナブル調達ガイドブック」に取り纏め、取引先の皆様へ共有し、共にサステナビリティ活動を推進しています。取引先の皆様にも社会的責任を果たしていただくために、基本取引契約では取引先の皆様へのお願い(グループサプライヤー行動方針)のご賛同を求めています。そして各取り組み内容のヒアリングと、ニーズに応じて同ガイドブックを実践する上でのサポートを目的として、年に1度の頻度でサステナブル調達アンケートを実施しています。また定期的に実地やWEB監査を実施し、より密度の濃いコミュニケーションを通じて、責任ある生産形態を果たしていきます。
サステナブル調達研修
企業経営における「リスク」と「機会」が加速度的に変化してきています。
短期的な収益だけではなくESGの視点を持ち、世界全体がSDGsの達成を目指す中、これを無視して事業活動を⾏うことは、今後、企業の持続可能性を揺るがす「リスク」が懸念されます。
その⼀方、企業がビジネスを通じてESG/SDGsに取り組むことは、企業の存続基盤を強固なものにするとともに、いまだ開拓されていない巨⼤な市場を獲得するための⼤きな「機会」となり得ると考えています。
サプライチェーン全体での活動推進のために、FSGの購買担当者が調達の考え方を理解することが重要と考え、2021年度の取り組みとして初めて日本・米州・欧州・アセアンのフジシールグループ購買担当者を中心に「サステナブル調達ガイドブック」をもとにした調達研修をリモートで実施し、117人が参加しました。(弊社購買担当者 参加率100%)
サステナブル調達アンケート
マテリアリティ「公正・透明な取引」にあるように、FSGはお客様と取引先に安心してお取引いただけることを大切にしています。価格だけではなく品質管理体制や品質保証システム、経験・能力や実績に加えて社会面からも総合的に選定を行い、公正で透明性のある取引の実現が重要だと考えています。
取引先の皆様に、当社方針のご賛同の有無並びにESGに関する取組みを把握し、リスクを評価して課題を解決することを目的に、「サステナブル調達アンケート」を2020年度より開始しました。2020年度に10社を対象に始め、2023年度は280社を超えるパートナ―企業にアンケートのご対応をいただきました。当社方針へは、主原料の購入金額の90%にあたる取引先の皆様にご賛同いただいています。
「サステナブル調達アンケート」によって課題が明らかになった場合、直ちに取引を停止・解除するのではなく、書面監査や実地監査などをさせて頂き、取引先の皆様とともに課題の改善に取組むことが社会課題の解決につながると考えています。
2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | |
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日本 | 59% | 89% | 93% | 88%(166社) |
米州 | - | 80% | 85% | 96%(15社) |
欧州 | - | 70% | 90% | 92%(56社) |
アセアン | - | 93% | 95% | 86%(43社) |
フジシールグループサステナブル調達アンケートは、大項目として12項目あり「取引先の皆様へのお願いへの賛同」を始め、サステナビリティ体制、法令遵守、人権、労働安全、環境等のサステナビリティとして重要とされる項目で構成されています。