多様性・公平性・包括性(DE&I)の尊重
グループ人権方針の尊重
フジシールグループ(FSG)は、「包んで<価値>を、日々新たなこころで<創造>します」を経営理念に掲げ、倫理綱領で表明しているとおり、事業活動を行う国と地域の法令ならびにそれらの精神を遵守し、すべての事業活動がグループ人権方針の遵守を前提に成り立っていることを理解しています。
FSGは、国際的に認められている「国際人権章典(世界人権宣言と国際人権規約)」および国際労働機関(ILO)の「労働における基本的原則及び権利に関する宣言」に規定された人権を尊重します。また、国際連合の「ビジネスと人権に関する指導原則:国際連合『保護、尊重及び救済』枠組実施のために」を支持し、これに従って事業活動を行います。
従業員が働きやすい職場環境を作り出すために
多様性・公平性・包括性の尊重
FSGが考える多様かつ公平で包括的な職場とは、すべての従業員、外部専門家、他社従業員、お客様、ビジネスパートナー、来訪者、学生、ボランティアが、各自のジェンダー、人種、民族、出身国、年齢、性的指向や性自認、教育や障がいの状況に関わらず、声が届き、価値を認められ、尊重されていると感じる職場のことです。
FSGは、従業員こそが成功と成長の鍵であり、従業員の強いエンゲージメントがなければ何も達成できないと考えています。
FSGは従業員と従業員が持つ知識、専門性、能力、技能、経験の価値を認識し、本当に優れたアイデアは、多様な価値観や背景を持つ人々の協力から生まれると確信しています。包括性と多様性は個人とチームの創造性を高める原動力であり、FSGのミッション、ビジョン、経営理念にも盛り込まれています。
グループ ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DE&I)ステートメントとコミットメント
FSGは差別のない職場づくりに真剣に取り組み、すべての部署、制度および勤務地で、すべての人を対象に公平で包括的な雇用と昇進の機会を提供します。
125年にわたるFSGの歴史において、また、現在の取り組みにおいても、従業員が規範、価値観、信念、習慣、視点の多様性を理解していることは極めて重要です。FSGの従業員は、異なるアプローチや視点の価値を認め、受け入れるとともに、多様な考え方は会社をより高いレベルへと引き上げる資産であると考えています。
従業員が「受け入れられている」「自分は大切にされている」と感じていれば、FSGのミッションやビジョンの実現に向けて、楽しく、ワクワクしながら、全力で取り組めると考えています。
FSGではグローバルなダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DE&I)方針を定めています。詳細な定義、グループ方針、コミットメント、行動宣言を含むDE&I方針の全文は、リンクからご覧ください。
グローバルDE&I委員会
当社グループは「DE&I」を持続的成長に必要なグループ戦略として位置付け、世界およびリージョンレベルで積極的に取り組んでいます。
2023年に各リージョン・部署からのメンバーからなるグローバルDE&I委員会を設立しました。委員会は多様な属性・経歴とさまざまな視点を持ったメンバーで構成されます。同委員会は、「グローバルDE&I」で提示された課題の実現に向けて、まずリージョン格差の分析をスタート、格差の段階的是正に向けたリージョンごとの活動を展開。それらをまたDE&I委員会に持ち寄って情報を共有、相互のレベルアップを図っています。
委員会の活動は「戦略」「文化」「採用と入社研修」「能力開発と成長」の4つのカテゴリーに分かれています。段階的で継続的な活動を通じて多様性・公平性・包括性のテーマに関する経営陣と従業員の理解をより一層深めると同時に、必要なアクションが実行されているかどうか確認し、積極的にリーダーシップを発揮し、すべての従業員に関わって多様かつ公平で包括的な職場環境の中で力を発揮できるよう働きかけることによって、FSG従業員の誰もが一層ワクワクできる職場づくりを目指します。
グローバルDE&I委員会メンバーの活動報告
日 本
日本では、ライフ・ワーク、スキル・キャリア、文化・意識の3つの分野に重点を置いて活動しています。
2024年度には、働きやすさを向上するために育休サポートブックを発行し、ワークライフバランスに関する座談会を開催し、キャリアについて考えるセミナーを実施するとともに、DE&Iの必要性や重要性を分かりやすく伝えるための動画の作成・配信などを行いました。
社員一人ひとりが互いに尊重し合い、安心して「ワクワク」と働ける環境を大切にすることが、会社の成長に繋がると信じ、これからも活動に取り組んでいきます。

坂井 千津
Fuji Seal International
アセアン
アセアンリージョンにおける2024年のDE&Iの取り組みは、重要なイニシアチブを通じた意識の向上とインクルージョンの育成に重点を置きました。無意識の偏見や公平性の向上に関する価値観セミナーやワークショップを含むDE&Iトレーニングを従業員と管理職の双方に提供しました。継続的な学習を支援するため、リージョンのDE&Iニュースレターを創刊し、日常業務におけるインクルージョンを促進するため、DE&Iトピックを企業活動にも統合しました。来年も引き続き意識改革に重点を置き、従業員にDE&Iの価値を理解させ、より包括的で「ワクワク」するような職場作りを目指します。

Chattigarn Chaloeypoj(Pun)
Fuji Seal Packaging (Thailand)
欧 州
欧州DE&I委員会は、DE&I調査で明らかになった重点分野に積極的に取り組んでいます。調査では、生産部門の従業員に対するインクルージョンの格差と、中間管理職に対する無意識的偏見トレーニングの必要性が浮き彫りになりました。このギャップを埋めるため、全拠点でDE&Iデーを始めています。イベントでは、意識向上を促進し、生産チームにDE&Iトレーニングを提供し、無意識の偏見、世代の多様性を理解するためのツールを提供しました。これは職場全体で全従業員の所属意識とワクワクを高め、エンゲージメントとウェルビーイングを向上させることを目的としています。

Cristina Carbonell Gutierez
Fuji Seal B.V.
米 州
米州リージョンは、フジシールに最高の未来を提供するために、より多くの経験と専門知識を身につけ、施設の維持と成長に注力しています。また、従業員が楽しくエキサイティングな活動やイベントに積極的に参加することで、従業員のモチベーションを高めることにも注力しています。このようなイベントは、従業員の意識向上を促進し、全従業員が発言できる場を提供し、インクルージョンのワークスペースを創造します。WIRED委員会のトレーニングや知識、そしてフジシールのコア・バリューを推進するために毎月、四半期、そして毎年何ができるかを、アメリカ全土で創造し拡大し続けていきます。

Rebecca Ubben
American Fuji Seal