取締役対談

フジシールグループの底力と強み
岡﨑
お客様からのご要望のハードルが高ければ高いほど、プロジェクトがチャレンジングであればあるほど、できるだけ解決策をカタチにしようと、燃える。そんな長く培ってきた企業風土にフジシールグループの底力を感じます。これらは包材と機械の両方を持っているという強みを通じて、こんなことがやってみたいというお客様の願いの実現や、さまざまなお困りごとを解決してきたことが、時に難しいご要望をいただける、お客様との継続的な関係づくりにも繋がっています。
梅田
私が底力という言葉からイメージするのは「人」です。ピンチをネガティブに考えるのではなく、逆にチャンスと捉える従業員が、海外も含めて私の周りには非常に多いなと。「変化とともに変化する」という行動指針が一人ひとりに根付いていると感じます。また、これは底力であり強みでもあるのですが、さらにリージョンごとに現地人のマネジメントがいることは大きいと思っています。達成しなければいけない目標やあるべき姿はグローバルで描きますが、実際にどのように実現していくかはリージョン側が真剣に考えて、それぞれの地域に合わせたやり方で対応しています。グローバルに展開されているお客様がフジシールグループと取引してくださるのも、そうしたリージョンの底力(強み)がマッチしているからではないでしょうか。
岡﨑
私もそう思います。中にはリージョンごとの対応に加えて、グローバルでの対応をしてほしいというお客様もおられるので、その体制も整えていますが、ひもといていくと、やはり私たちと同じように各地域に合わせてビジネスをされています。そのあたりをブリッジしながら求められる品質の製品やサービスを提供していくことが私たちの役割であり、お客様の期待もそこにあると考えます。
梅田
フジシールグループのグローバル体制に関していうと、この15年ほどでかなり変わりましたよね。かつてはすべてにおいて日本が起点となっていましたが、今では海外で開発をしたり、現地でパートナーを開拓したり、現地の生活パターンや文化的背景を一番よく知っている人財がマネジメントをしたり。私が知っている限り日系企業の中でも圧倒的に海外駐在員が少ないですし、そういう意味では独自の路線を歩んでいると感じます。
岡﨑
現地従業員が現地のニーズを深く理解した上でカタチにできていることは、本当に大きな強みの一つだと思います。また、その強みを強化できているのは、リージョン×事業のマトリクス経営を実践しているからで、リージョンごとの対応を尊重しつつ、事業としてここだけは守ろう、共通化しようという部分を決めていることが重要です。
今年の一字に込めた思い
岡﨑
フジシールグループでは年始の書き初めが恒例行事となっています。その一年のキーワードを、できるだけ漢字一文字で書く。さらに、なぜその字を選んだのか、背景も含めて発表し、自分の思いや決意を仲間と共有しています。いわば、コミットメントですね。非常に良い取り組みだと思っています。
梅田
アメリカではコロナ禍の際に墨汁などが用意できなかったこともあって今は中断しているのですが、みんな「かっこいい」とか言いながら、喜んで書いていましたね。文字というよりも絵を描く感覚に近いみたいで、自分の机の周りに飾っているメンバーもいます。日系以外の企業ではやらないことですから、日本の文化を共有できるという面で私も良い取り組みだと思います。岡﨑さんはたしか「創」という字を書かれていましたね。
岡﨑
今年、ヨーロッパから日本の本社に異動になったのですが、今までの事業視点だけでなく、会社として新しい製品やサービス、価値を生み出し続けられるような仕組み、組織づくりをしていこう、という決意を込めて「創」を選びました。
梅田
私は書き初めはしていないのですが、年明けに必ず聞かれるので毎年考えています。今年は「挑」という一字にしました。単に挑戦するということではなく、再挑戦のイメージです。振り返ると達成できていない目標がたくさんあったので、諦めずにもう一度チャレンジしなければと、気を引き締めています。
「ファミリーフェスティバル」の意義
梅田
書き初めと同じように、創立記念行事の「ファミリーフェスティバル」もフジシールグループらしい取り組みの一つで、いろんな意義があると感じています。
岡﨑
当社はお客様の製品を包むことを通じて価値を提供していますが、我々が携わった商品がスーパーやコンビニをはじめさまざまなところで並んでいて、ワクワクを創ることで成長する会社なんだ、こんな仲間とこんな仕事をしているんだ、ということをご家族に知っていただく貴重な機会です。私はこれまで欧州担当だったのでヨーロッパのいくつかの拠点の「ファミリーフェスティバル」に参加しましたが、お子さんも含め皆さんとても喜んでもらえた様子が印象的です。我々の立場からいうと、従業員の頑張りを支えてくださるご家族にも直接感謝の気持ちを伝えられる貴重な場でもあるので、これからも継続していかなければなりません。
梅田
既婚者だけでなく、独身者のご家族にも来ていただけるというのがいいですよね。私が若手の頃は前身のたしか「フジシール従業員持株パーティー」だったのですが、関西の拠点に勤めていた私は大阪で、関東で暮らす母親は東京でのイベントに参加しました(笑)。当時は立食パーティーが主でしたが現在は、職場を通して会社のことを知ってもらおうと、工場なども見ていただいていました。
岡﨑
拠点ごとに特徴がありますが、アメリカではどんなことをしていますか。
梅田
創立記念日は表彰と食事のみです。ご家族を招くイベントとしてはもともとピクニックをしていたので、今もその流れを引き継いでいます。日本の食べ物を振る舞ったり、フジシールグループがどんな会社なのかを発表したりするなど、「ファミリーフェスティバル」とほぼ同じようなことをしています。
今後の見通しについて
岡﨑
世界情勢を含め変化がさらに加速していますが、梅田さんは現状や今後について、どのように捉えていますか。
梅田
日本ではプラスチックの材料不足や価格引き上げなどネガティブな情報が行き交っていますが、フジシールグループの今年度の目標を見れば、売上も利益も伸びる予想となっています。各リージョンでやれることはしっかりやっているので、これからも引き続き底力を発揮していけば、結果はついてくると思っています。
岡﨑
一つひとつ課題を確実に解決することでお客様にこれまで以上に信頼していただける、と私も前向きに考えていますし、最初の話に戻りますが、厳しい状況をチャンスと捉え、チャレンジをしていこうと燃える従業員の姿を心強く感じています。私はIRも担当していますが、投資家の皆様の期待に対してより明確にお答えできるよう努めなければなりません。フジシールグループがこの先何を目指しているのか、製品やサービスにどのような可能性があるのか、なぜ市場で優位性を持ち続け成長することができるのか、今後の投資プランなど、さまざまな角度で発信していきたいと考えています。