シュリンクラベル事業

一人ひとりの成長で収益基盤が強固に
2024年度は全リージョンで収益が改善し、非常に良い1年となりました。その背景にあるのは、一人ひとりの成長です。自分事として責任を持って仕事に取り組んだことが結果に繋がり、自信が生まれ、「つくれば収益が出る」という体制がより強固なものになりました。事業に携わったすべてのメンバーに感謝したいと思います。
各リージョンの状況としては、前向きな発言や提案が増えたアセアンの変化が最も著しく、さらなる成長に期待が高まります。日本に関しては、現状維持では成長が鈍化するため、シュリンクラベルが使われていない分野の開拓をテーマに、定期的に技術会議を行っています。また、黒字化を実現した欧州では、次のステップとして、成長に向けた議論を深めました。米州は、政権の動き次第ではありますが、特にリスクはなく今後も伸びると予測しています。
開発品のスピード立上げを実現
事業を成長させるためには開発品のスピード立上げが不可欠なのですが、これまではなかなか思ったスピードが得られていませんでした。そこで、各リージョンが別の開発テーマに取り組む、というこれまでの方針を転換し、全リージョンで同じ開発テーマに取り組んだところ、良い意味で競争が生まれ、スピードアップを実現することができました。面白いのは、例えば同じ「高加飾」というテーマでも、アセアンではゴールドの箔を使った華やかなデザイン、欧州では3D加工など、現地のニーズによって違うアイデアが上がってくることです。
いち早く新しい製品を世に出して競合との差別化を図り、先行者利益を次の開発に生かす。このサイクルを途切れさせないことが大切だと思っています。
新たな製品、新たなリージョンへの挑戦
今後、注力していく取り組みの一つが、近年需要が増えつつあるラベルフラット(巻き付けラベル)です。2024年3月に資本提携を行ったセキ株式会社との共同開発で付加価値の高い製品をつくり、事業化も視野に、マーケットを開拓していきたいと考えています。
また、各リージョンのメンバーが自発的に動き始めているので、私自身はインドなど新たな地域への進出に向けた準備に力を入れ、「FSG.30」の目標達成に尽力していきたいと思います。
RecShrinkTMとラベルtoラベルの採用展開
2024年度の事業戦略の一つとして、ポートフォリオ再構築(環境対応×機能性×経済性)と“Add Value”の追求を実施してきました。現在、さらにリサイクルしやすいクリアPETボトルへの切り替えを促進させるべく、さらなる機能性付与の開発を推進しています。各リージョンにおいて、下の例のようにRecShrinkTMやラベルtoラベルの採用展開が進んでいます。

(米州・アセアン)

採用事例(日本)